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博士の愛した数式

今更ながらではありますが、カナリア、「博士の愛した数式」(小川洋子著、新潮社、ISBN4-10-401303-X)を読みました。もし、まだお読みでない方がいらっしゃいましたら、強く強くお勧めしたい作品です。

以前よりその存在は知っておりましたが、なかなか手に取るところまでは行っておりませんでしたが、先日、本屋で、ふと目にとまりました。「博士が愛したという数式は、どんなものだろうか?」と思い、レジへ向かいました。

お話は、家政婦をしながら一人息子(ルート)を育てる私と、80分間しか記憶を留められない博士の3人の交流の物語です(もう少し登場人物はおりますが、主な登場人物は3名です)。とても狭い世界にいながらも、数学の真理という広大な世界を題材にしながら、人々の触れ合いと、記憶(=想い出)の存在が、はかなくも切なく描かれています。

想い出が共有できない関係の寂しさ、そして絶望感。記憶が残らないことの孤独感と、記憶に残してもらえない寂しさ、一体、どちらの方がつらいのでしょうか。

読後、本当に読んで良かったと、心から思いました。そして、カナリアも博士を心から愛おしく思いました。

私も若干数学を使用いたしますが、それは道具としての存在でしかなく、数学そのものの美しさを実感することは、ほとんどありません。しかし、物語にも出てくるオイラーの公式については、カナリアも綺麗な関係式だと以前から思っていました。

数学は無味乾燥なものではなく、神様が作られた真理の世界です。なんだか数学書を開いて、広大な真理の世界をもう少し知りたくなりました。

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