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リヴィエラを撃て/髙村薫

カナリア、髙村薫のファンなのです。以前、「我が手に拳銃を」について書きましたが、今日は「リヴィエラを撃て」について書いてみたいと思います。この作品、大好きな小説で、もう既に5回くらい読んでいます。

カナリア、ハードカバーと文庫を持っておりますが、現在は文庫のみしか入手できないようです。

新潮社
上巻  1997/07出版 485p  ISBN:410134714X \740(税込)
下巻  1997/07出版 414p  ISBN:4101347158 \620(税込)

この作品は、「日本推理作家協会賞」と「日本冒険小説協会大賞」を受賞している作品です。

舞台はイギリスと日本。謎のスパイ「リヴィエラ」を軸にCIA、MI5、MI6などの諜報機関と様々な人間が織りなす複雑な国際諜報戦のお話です。とても簡単にあらすじをお示しすることなどできませんので、カナリア個人の感想のみにいたします。もし、こういった作品に違和感がない場合には、是非是非お勧めしたい作品です。

この作品を読みますと、国家の暴力のすさまじさ、冷酷さを感じます。カナリアなど一生関係のないお話ですが、こんな世界があるのかもしれません。ドキドキします。そして人間模様に涙します。心がキュッとなるお話です。

IRAのテロリストでありながらも、何とか人間らしく行きようとするジャックと、CIA職員でありながら自分の信念に従って行きようとする≪伝書鳩≫。彼らの生き方には、グッとくるものがあります。そしてそれを支える芯の強い女性、リーアンとサラ。いいですよ。

また、組織人の鑑でありながら人間であることをやめなかったMI5のM・Gや、人間として悩み続けたキム、そして日本人でも英国人でもない外事警察の手島、スコットランドヤードのモナガンなどともかくキャラが立っていて感情移入しまくりです。

読み終わってから、心洗われるようなすっきりしたお話ではありませんが、人間としていかに生きるべきかを考えさせられる作品です。難しいとは思いますが、機会があれば一度ベルファストの地を歩いてみたい、そんな気持ちになりました。

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