« HR4段 | トップページ | 年末年始 »

震度0/横山秀夫

カナリア、初めて横山秀夫の作品を読んでみました。

「震度0(ゼロ)」です。N県警の警務課長の失踪にからんで、N県警上層部の人間模様が描かれています。なるほど、こういった作品もあるものかと思いました。なかなか面白かったです。

ISBN:4022500417
横山秀夫 朝日新聞社 2005/07出版
NDC分類:913.6 販売価:\1,890(税込) (本体価:\1,800)

主な登場人物は、警察庁キャリアの県警本部長、同じくキャリアの警務部長、準キャリアの警備部長、ノンキャリアの刑事部長、生活安全部長、交通部長です。この他、各旦那の奥さん連中や関係部署の課長なども出て参ります。

警務課長失踪に揺れる県警幹部たちの対応がリアルです。中盤までは、少し話しが見えずらいのですが、後半に入ると一気に読み進めざるを得ないほど引き込まれていきます。

舞台はとても狭いので、劇にでもできたら面白いかもしれません。ドラマでもいいでしょう。

バリバリのキャリアである冬木警務部長(35歳、警視正)の最後のシーンが印象的です。

「昔からそうだった。人の心をいじくるのが好きだった。いじくり回して遊ぶのが楽しくてならなかった。だが-。とうとう、人の死までいじくった。

    <中略>

『下で記者が騒いでいます。会見を早くやってほしいと』

冬木は返事をしなかった。できなかった。不波課長は風邪を拗らせて今朝方死亡しました-。記者会見の席上、堂々とそう口にできるのは、神か悪魔のどちらかだろうと思った。」

いろいろな人々が登場します。好き嫌いはあると思いますが、ここではとやかく書きません。何とも救われないお話ではあるのですが、最後に少しだけ光が差してきます。

「震度0」、警察幹部たちの人間模様を描いた秀作だと思います。

|

« HR4段 | トップページ | 年末年始 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98888/7296202

この記事へのトラックバック一覧です: 震度0/横山秀夫:

« HR4段 | トップページ | 年末年始 »