« F1GP開幕 | トップページ | 射撃練習 »

死亡推定時刻/朔 立木

カナリア、また、本屋に何気なく積んであった本を購入して参りました。これまたヒットです。

死亡推定時刻  朔 立木
ISBN:4334924360
397p 19cm(B6)
光文社 (2004-07-25出版)

とても重いお話です。そしてつくづく怖いお話でもあります。

一人の人間がえん罪によってついには死刑の宣告を受けます。そしてその過程では、事実が発覚すると困る人々、すなわち警察官らによって取り調べ調書はねじ曲げられ、司法に疎い被疑者やその家族はいいように追いつめられていきます。

無罪の被疑者を救うべき弁護士は正しい仕事、やるべき仕事をしません。被疑者を食い物にするだけです。

全く恐るべきお話です。

控訴審では、やるべき事をやる弁護士によって、いくつものえん罪の証拠が提出されますが、ここでも本来の司法制度をねじ曲げて、検察と裁判官が全く理不尽なことをやります。弁護士と容疑者の葛藤、手に汗握ります。

結果としての無期懲役への減刑。全く救われないお話です。単純なハッピーエンドではありません。

筆者は、この小説は、まったくのフィクションというよりも、常にあり得る、もしくは何回も起こってきた事実であると書いています。司法制度の緻密な描写とストーリー展開に、途中から本当にページをめくる手が止まらなくなりました。

下手なホラー映画よりも怖い裁判のお話です。司法制度の勉強にもなり、これを知らなかったために、人生を棒に振ることもあるかもしれないことを思えば、是非とも読んでおきたい一冊ではないかと思います。

|

« F1GP開幕 | トップページ | 射撃練習 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98888/9054682

この記事へのトラックバック一覧です: 死亡推定時刻/朔 立木:

« F1GP開幕 | トップページ | 射撃練習 »