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アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス

このタイトルをお聞きになったことがない方は、おそらくいないのではないかと思います。世界的な名作ではないでしょうか。

アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス

ISBN:4151101012
早川書房 (1999-10-15出版)

カナリア、何度も読んでは感動を覚えている作品ですが、先日改めて読み返してみて、また新たな驚きを感じました。タイトルはご存じでも、まだお読みではない方もいると思いますのでご紹介したいと思います。

本作品では、知能が低いチャーリイが科学技術によって急速に天才となり、そしてまた知能が低下していくというお話です。知能と人間性との関係とは何かを考えさせてくれます。人は高い知能を得ることによって、幸せになることができるのでしょうか?

一般に、「もう少し頭が良ければな」といったことを思ったことがある方は多いのではないでしょうか。カナリアも何度そう思ったことでしょうか。しかし、この作品を読んだ後には、そういった単純な考えは無意味であり、かつ恥ずかしいことであることが分かります。

知能はお金と似ていて、幸せの尺度のようでいて、実は違うのだと思います。そもそも幸せに定量性があるのでしょうか。

本作品を読んでいますと、自分がチャーリイになったような錯覚を感じてしまいます。知能が低いチャーリイも、知能が高いチャーリイも、同じく一人の人間としてのチャーリイなのです。

作品では随所に、知能が低いがために、「普通」の知能をもつ人々からのいわれのない虐待や嘲笑を受けるシーンが描かれています。普通の知能と人間性をもつ人間は、生まれながら手足など肉体に障害を持つ人を蔑むことはないのに、なぜ知能に障害を持つ人を差別するのかと訴えます。胸が痛みます。

作品後半で知能が低下していくチャーリイは、あまりにも痛々しく、読んでいることがつらくなります。知能とは一体なんなのでしょうか。

なお、アルジャーノンとは、実験によって知能を高められたネズミのことです。知能が低下したチャーリイが最後に、死んでしまったアルジャーノンのお墓に花束を供えてほしいと言うシーンでは涙を禁じ得ません。

本作品をまだ読んだことがない方には、是非ご一読いただきたい小説であると思います。

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