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停電3 そして「もんじゅ」

東京電力の計画停電が続いています。

停電自体は仕方がないところですが、その実施および周知の仕方があまり感心できません。いろいろと大変なのはわかりますが、例えば今回の25分割の詳細についても、前日夕方にならないとわからないなど、もう少し何とかならないものでしょうか。実施するしないについては、確かに気温などの要因で変動することも仕方がありませんが、仕組みなどについては十分な周知期間をおく必要があると思います。

夏に向けて、やはり電力が不足するらしいのですが、ガスタービン発電を活用することで、かなりそのギャップが埋められるようです。これすごいのですが、火力発電所を作るよりも早くできるらしいので、もしそうならもっとたくさん作れないものなんでしょうか?

今回の危機の発端は、想定外の地震と津波でした。これは仕方がない面もありますが、その後の対応については、どうも後手後手になっている面が散見されます。素人目にも、何とも物足りない感じがしています。現状、打てる手は全て打ってもらいたいところです。出し惜しみしている場合ではないと思います。

ところで、停電ですが、これは電力供給が中断されることであり、電力供給の面から考えれば電力のクオリティが下がっていることに他なりません。電力供給が5%中断したら、価値は5%毀損するでしょうか。いいえ、普通に考えれば価値の減少はそれ以上でしょう。言い換えれば、東京電力が供給する電力の価値は大きく下がっていると考えるべきです。

そこで、例えば停電1回につき、電力料金を2~3%下げるというのはどうでしょうか。1月に20回停電があれば、電気料金は半額程度になるというくらいです。人それぞれ感覚の違いがあると思いますが、個人的には悪くないと思います。

また、電力の消費を抑制することが重要なのですが、単にTVCMや政府のお願いだけでは決定力に欠けると思います。そこで、例えば電力料金の累進制を高くするのはいかがでしょうか。例えば、電力消費量の二乗~三乗に比例するようにすれば、電力の無駄遣いをかなり抑制できるような気がします。

ともかく、出せる知恵を全て出し切って、全力で対応していただきたいと思います。

ここでもうひとつ。福島原子力発電所の状況は、未だに余談を許さないようです。それなりに改善も進んでいるようですが、それ以上に問題が見つかっているようで、まだまだ心配は続きます。

しかし、それ以上に心配すべき問題を知りました。福井にある高速増殖炉「もんじじゅ」です。こちら、何でも燃料棒などをつり下げる装置みたいなものが原子炉の中に落下してしまい、これが回収できなくなっているそうです。この装置、重さは3,300kgもあるそうです。炉の中は液体ナトリウムで満たされており、容易に中を確認することもできないようです。

これはかなり深刻な事故ではないかと思います。考え方によっては、福島原子力発電所の問題よりも大変な事態ではないでしょうか。なんでも、担当課長さんは最近自殺されているとのことです。何とも背筋が寒くなるようなお話です。

高速増殖炉のことは、あまり知らなかったのですが、いろいろ調べてみると、何ともギミックな構造であると思います。いくら性能がいいとは言え、液体ナトリウムを冷却剤に使用しているのは、かなり危険であると思います。例えば、今回の福島原子力発電所のような事故が起これば、もう対処方法がないように思われます。液体ナトリウムで満たされた原子炉をどうやって冷却するのでしょうか。私には想像だにできません。

ともかく、今回の落下した装置は、あらゆる手段をつくして取り除かなければなりません。除去できればよいのですが、それでも、内部を詳細に観察することが困難な原子炉を、一体どうやって点検するのでしょうか。正直なところ、除去できたとしても、もう信頼性は失われたと考えて、廃炉にするのがよろしいのではないでしょうか。

一方、もし、どうやっても除去できないとなったらどうするのでしょうか。未来永劫に渡って、ひたすら現状を維持するのでしょうか。何でも、一日の維持費が5,500万円かかるそうです。これ当然税金ですよね。さすがにため息が出てきます。そもそも、費用の問題ではなく、液体ナトリウムとプルトニウムが詰まった原子炉を、いつまで安全に維持できるのでしょうか。もし、深刻な事故が重なれば、その被害は想像を絶するものになると思います。

ともかく、今回の原子力発電所の事故を巡って、いろいろなことを考えさせられています。ただ、だからと言って、原子力発電所をすぐに廃止するべきだとは全く思いません。人類はこの難しいエネルギーを上手にコントロールして、より高品位な生活を手に入れるよう努力すべきであると思います。ただし、これは当然、コントロールできない技術を運用してはいけないことを意味しています。

理系の端くれの一人として、人間は今回の災害を乗り越えていかなければならないと強く思います。なお、私は原子力については、全くの素人であり、まことに勝手な考えをつらつらと記述しました。もし、間違いなどあればご指摘いただけますと幸いです。

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コメント

小生、昨年の春、茨城県東海村の事務所に転勤しました。週に一度、日本原子力研究開発機構の方が、週報なる広報紙を届けに来ます。その際、東海村原発の補修点検などについて、説明されるのですが・・・・
意味不明ですhappy02

今となっては引き返せませんが、
もしかすると人間は、核をコントロールするには、まだ成熟していなかったのかも
しれませんね・・。

投稿: スタMasa | 2011年3月27日 (日曜日) 22時00分

スタMasaさん、こんにちは

そうでしたか。是非勉強して原子力発電事情に詳しくなってください。happy01一方、最近の状況をみると、残念ながら人類は原子力をコントロールしきっていないように感じます。まだまだ改良が必要なのでしょうね。

投稿: カナリア | 2011年3月27日 (日曜日) 22時35分

カナリア さま。
こんにちは。

あおいです。

掛算の応え‥わたしも解せません。
割り算は如何でしょう…

スタMasa 様 こんにちは。
ヒントでぇす(^^)
(持ち物に関数電卓を加えては?)

あおいは、誤情報を見れば見るほど不機嫌になります。

《カナリア様のHPの事ではありません。》

投稿: あおい | 2011年3月28日 (月曜日) 00時16分

原子炉のニュースは
とても気が重くなり
落ち込みますねdespair

唯一の原爆被爆国である日本が
この様な事になるなんて…

想定外の自然災害だから
仕方無いと言うのは
許されない論拠と思いますね

幼少の頃読んだ「はだしのゲン」
を思い出します…(ノ_-。)

投稿: ムーミンパパ | 2011年3月28日 (月曜日) 01時09分

カナリア さま。
(スタMasa 様) 

こんにちは。
あおいです。

スタMasa 様
ヒントのつづきでぇす(^^)
(持ち物に竹定規も加えましょう)

ムーミンパパ さん。
(とてつもなくお久しぶりです--)。

>想定外の自然災害…
(自然災害はそもそも想定外)

今朝も寒い--;)ですぅ~~。


投稿: あおい | 2011年3月28日 (月曜日) 09時11分

あおいさん、こんにちは
割り算でも、ちょっとわかりませんです。

ムーミンパパさん、こんにちは
毎日憂鬱になるニュースばかりですね。ただ、原子力自体は悪ではないと思います。その制御のやり方に問題があったのだと思います。本件については、情けない対応を続ける東京電力上層部と、放射能汚染をセンセーショナルに取り上げる民放を中心とするマスコミに怒りを感じております。

投稿: カナリア | 2011年3月29日 (火曜日) 20時26分

カナリア 様。

こんにちは。
あおいです。

>割り算…あおいは大の苦手です。

ただ『待つ』のみ…でしょうか。

投稿: あおい | 2011年3月29日 (火曜日) 22時22分

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